ヘパリン類似物質とニキビの関係

皮膚科でニキビの治療を受けた人の中には、
ディフェリンゲルを処方された人も多いと思います。

このお薬は角質の生成を抑えて、毛穴のつまりを防ごうというもの。

かなり効果があるといわれていますが、肌の乾燥やヒリヒリ感などの
副作用が出ることでも知られています。

(関連記事 ⇒ 大人ニキビの皮膚科での治療とは?

そして、ディフェリンゲルの副作用を抑えるために、
よく一緒に処方されるのがヒルドイドというお薬です。

ローションのやクリームなど、いくつか種類がありますが、
このヒルドイドの主成分がヘパリン類似物質です。

 

これはヒルドイドのローションタイプ。25g入り。
以前、皮膚科で処方してもらったものが少しだけ残ってました。

乳白色の伸びのいいローションです。

 

水分を抱え込んでキープする!

ヘパリンはもともと血中に存在するムコ多糖類の一種。

ムコ多糖類とは粘液状のネバネバした物質で、
糖がつながった構造なので多糖類といいます、

そして、このヘパリンはとっても保水力のある物質。

お砂糖に水をかけるとグングン吸収して固まるように、
多糖類には水分を保持する力があるんです。

しかし、ヘパリンは分子サイズが大きいため皮膚に塗っても浸透しません。
そこで人工的に分子サイズを小さくして作られたのがヘパリン類似物質です。

 

 ヘパリン類似物質のニキビへの効果

ディフェリンゲルの副作用を抑えるだけでなく、
単独でも様々な効果があります。

 

 持続性のある保湿力でバリア機能を正常化

真皮までは浸透しませんが、角質層の中で水分をキープします。
湿度が下がっても水分を抱え込んだまま離しません。

 

 血行を促進し皮膚を修復する

角質層のラメラ構造を修復し、皮膚の再生を促進します。
そのため、ケロイドやしもやけの治療にも使われています。

※ラメラ構造 角質層の細胞間脂質が、サンドイッチのように
水|脂質|水|脂質、と規則正しく並んでいる構造

 

つまり、単独で使っても、乾燥を防いで角質が分厚くなるのを防ぎ、
さらにニキビによる傷の治りを早めてくれる効果があるんです。

シワやクマ、肌のハリツヤの改善にも効果的なので、
一度使って、もう手放せない!って人も多いんです。

乾燥によって角質が厚くなり、毛穴が塞がれて
ニキビができることがよくあるので、特に乾燥しがちなニキビ肌の人に。

ただし、発疹やかゆみなどの副作用が出ることもあるので、
合わない人はすぐに使用をやめましょう。

 

持続性のある保湿力があるため、ヘパリン類似物質は市販の保湿クリームや
美容液に配合されていることもありますが、残念ながら処方薬と違って含有量は微量です。

市販のものでたっぷり入ったコスメはありません。

しかし、同様の効果が望めるのが「みんなの肌潤糖クリア」というもの。
これは多糖類の仲間の二糖類(ビート糖)を使ったニキビ用スキンケアコスメ。

やっぱりバリア機能を正常化させ、傷ついた皮膚を修復するという
ヘパリン類似物質と同じような働きがあります。

(関連記事 ⇒ 私が試した大人ニキビ化粧品(その1)みんなの肌潤糖クリア

 

どうしてもヒルドイドなどがほしい!って人は、定期的に皮膚科へ通うしかありません。
通院は面倒ですが、保険適用なのでかなり安く手に入りますよ^^

 

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